Y2K

日本人が知らない超人気日本人アイドル
ロックバンドY2Kの松尾兄弟
(HOT CHILI PAPER 創刊号より)


 
弟・松尾光次。韓国の人気アイドルとなった。

Y2K 左から兄・松尾雄一、コ・ジェグン、弟・松尾光次

ミレニアムから韓日両国で活動するY2K

 韓日混合男性3人組グループのY2Kが韓国で大人気。レコード売り上げも30万枚を超え、他の人気グループをおびやかしている。

Y2Kは、リーダーの韓国人1人と日本人の兄弟2人で構成。韓国人のコ・チェグン(20歳)と日本人の実の兄弟、兄の松尾雄一(18歳)と弟の光次(16歳)だ。

 2000年の感覚にマッチした音楽をというY2K(Year 2 Kilo) は韓国と日本合作で結成されたグループ。絵のように美しいといわれるルックスのおかげで多くの少女ファンたちの熱狂を受けている。公演会場に集まる多くの少女ファンたちは、ハングルで「光次」「雄一」の名前を書いた紙を持ち、彼らの名前をありったけの声を振り絞って叫ぶ。彼らは今や公開テレビ番組や有線放送にも殆ど毎日出ているし、若者をターゲットにした雑誌の殆どに顔を映すほど露出度が高い。さらにY2Kがすごいのは、世界的なレコード会社として知られるソニー・ミュージック・アジアの看板スターに選定されたということ。ソニー・ミュージックのアジア総帥であるリチャード・デネキャンプ氏が最近、アジア地域の幹部たちが集まった席でY2Kをアジア市場の看板スターに育てるよう指示したことが判明。ソニー・ミュージック・アジアは香港に本部を置き、韓国は勿論、日本、台湾、シンガポールなどアジア地域のソニー支社の業務を総括する。従ってこの会社の総帥がY2Kを公式指定したことはすなわち、彼らがアジア最高のスターを目指すということに間違いない。

 しかしロックバンドであるY2Kがトップスターになるということは決して簡単には実現しなかった。来韓して活動する日本人アーティストにはやはり初めは好意的でなく、デビュー曲の『悲恋』のころは反響はあまりなかった。しかし諦めずに音楽を通して韓国のファンたちと親しもうと努力した結果、デビューして数ケ月が過ぎたころ、周囲の反応が変わり始めた。99年1月頃から徐々に知られ始め、5〜6月になって「別れた後に」という曲で火が付き始め、ついにはチャート1位まで昇りつめた。彼らの歌は従来の暗く重い固定観念を破り、明るくソフトなロックを意識している。そのうえ他のハードロックやソフトロックで味わうことのできない東洋的な音楽を追求し理解して歌うことができるのが今までのロックグループと大きく違うところ。テレビ生放送番組など技術的な問題で無理な場合以外は 100パーセント、ライブ(演奏&歌)が可能だという点も。そして彼らに天性のギターセンスがあったことが、韓国デビューを成功させた一因と思われる。彼らは1月に、韓国で最もポピュラーなコンサート会場として知られる世宗文化会館でコンサートを実現することになっている。その次に日本で活動する計画もある。つまり、彼らは韓国と日本を行き来して音楽活動をするという大きな計画を持っているのだ。

それなら今大人気の彼らが今日に至るまでの音楽的影響についてもう少し詳しく聞いてみよう。
――お母さんが雄一君を身ごもっていた時に、エリック・クラプトンをしょっちゅう聞いていたっていうのは本当?
雄一:そうなんです。もともとロックが好きだったみたいで。歳は42歳? 43歳?だったっけ。
――お母さんは最近もロックを聞くんですか?
雄一:相変わらずエリック・クラプトンの音楽を聞いたり、最近はバックストリート・ボーイズも聞いてたかな。
――韓国にも行き来されているとのことですが、お父さんは音楽は好きなんですか?
雄一:韓国から日本に戻った時は、韓国音楽をよく聞くみたいです。特にDIVAの曲を。でも日本の音楽はほとんど聞かない。ダンス・ミュージックや洋楽も好きですね。ラジオから流れてくるのを聞くという感じです。
――家族でロックコンサートに行ったという記事がありましたが。
雄一:えっ? 父とは行ったことはありません! 母とは行ったことがあります。父も若い頃は一人でロックコンサートに行って、自分の好きな歌手の写真も撮っていたという話を聞いたことがありますけど。
――両親のうちどっちがより音楽が好きなんだと思いますか?
雄一:2人ともですね。
――ところで2人は誰に似て美男子なんですか?
雄一:光次は全体的に母に似ていて、目は父に似ています。僕は顔が父に似ていて、目は母に似ています。母は美人だと思いますよ。父は普通だけど、顔が僕より小さいです。
――男の兄弟は幼い時しょっちゅう喧嘩するというけれど、2人はどうだった?
雄一:何度も喧嘩しました。殴りながらの喧嘩をしたこともあります。今は口喧嘩ですね。
光次:特に喧嘩した記憶がないです。
――日本のオーディションに抜擢されたのはいつですか?
雄一は中3の2月で、光次はその一ヶ月後の3月です。
――オーディションで抜擢された後、3年間訓練したということですがどんな内容だったんですか?
雄一:ギターを週1回習っただけです。歌や踊りは習いませんでした。
――韓国での音楽活動で他のジャンルの音楽に興味はありますか? そして今後の夢は?
雄一:ロックだけをやっていきたい。韓国の音楽は日本ではあまり見ないヒップホップが興味深く思えました。夢は世界を代表するアーティストになりたいです。
(原稿はJ-BOOK 1999年12月号インタビューを元にしています)

Y2K
コ・ジェグン(メインヴォーカル&ギター)、松尾雄一(リードギター&ヴォーカル)、松尾光次(ベース&ヴォーカル)の日韓混合の3人組グループ。韓国でビジュアルロック系のグループとして大人気。歌唱力には定評があり、美形の3人の中では、弟の光次が一番人気。光次は、日本人として初めて韓国のCMに起用され、そのチョコレートのCMは女子中高生の間で超話題。